溶接のやり方
溶接のやり方を説明します。溶接とは、2つ以上のものを1つにする作業のことです。熱や圧力などで接合したい材料を溶かし、2つをくっつけ合わせます。溶接にも色んな種類があり、例えば、プラスチックを溶かして接合する場合はプラスチック溶接、セラミックスを使って接合する場合はセラミック溶接などと言われます。様々な溶接の中で現在主流になっているものの1つに、アーク溶接があります。単に溶接という場合、このアーク溶接を指すことが多いようです。これからアーク溶接のやり方を説明します。
アーク溶接のやり方ですが、まず、アーク溶接機に電気ケーブルとトーチ側ケーブル(もしくは、母体側ケーブル)をつなぎます。アーク溶接機のスイッチを入れ、トーチ先端についている溶接棒を母体(接合したい材料)に軽く触れさせてアークを発生させます。基本的なアーク溶接のやり方は以上ですが、この溶接にはいくつかのポイントがあるので紹介します。
1つ目のポイントは、溶接棒と母体の角度です。溶接棒と母体の角度は、基本的には45度を保ちます。2つ目のポイントは、溶接棒と母体との距離です。溶接棒と母体の距離は、3~5mm位離すのが基本です。しかも、溶接中はその距離を一定に保たなければなりません。溶接棒と母体の距離がこれ以下、または、溶接棒と母体をくっつけてしまうと、アークが発生しない・溶接棒と母体がくっつくなどのトラブルが起こります。また、距離がこれ以上あいてしまうと発生したアークは分散されてしまうので、うまく溶接をすることができません。溶接棒は溶接を続けると徐々に短くなってしまうので、常に注意を払って距離を一定に保ちましょう。3つ目のポイントは、溶接棒の移動の仕方です。溶接棒は、距離と角度さえ守っていればあとはただ動かすだけいうものではありません。まず溶接棒で一方の材料を溶かす→もう片方の材料を溶かす→溶接棒を両者の間に押し込むという一連の流れを繰り返していきます。そして、接合したいもの同士がしっかりとくっついているかを確認しながら作業を進めていきます。4つ目のポイントは、電流の調整です。電流が弱いとアークが発生しにくいので、母体をしっかりと溶かすことができない・母体と溶接棒をしっかりとくっつけられないというトラブルが起こります。反対に電流が強すぎると、母体が溶けすぎるので穴があいてしまうというトラブルが起こります。このため、溶接の際は、最適な電流で作業を行うことが大切です。
アーク溶接は、溶接速度が速く溶接部の強度はかなり高いのですが、溶接箇所が見えづらいので初心者は溶接ミスに気付かないこともあります。上記のように、溶接のやり方には注意点も多く、アーク溶接はかなりの技術が求められる溶接法といえます。